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電子帳簿保存法のスキャナ保存|要件・手順・よくある疑問を税理士が解説

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電子帳簿保存法のスキャナ保存|要件・手順・よくある疑問を税理士が解説

電子帳簿保存法(=帳簿・書類を電子データで保存することを定めた法律)のスキャナ保存制度は、紙の領収書・請求書・契約書などをスキャンして電子データで保存することを認める制度です。要件を満たした形で保存すれば、紙の原本を廃棄することができます。

「スキャナ保存の要件が複雑で分かりにくい」「スマートフォンの撮影でも大丈夫なのか」という疑問をお持ちの方は多くいます。本記事では実務的な視点で解説します。

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スキャナ保存とは何か?基本を3分で押さえる

スキャナ保存とは、紙で受け取った請求書・領収書・納品書・見積書などをスキャン(またはスマートフォンで撮影)して電子データとして保存し、一定の要件を満たすことで紙の原本を廃棄できる制度です。

電子帳簿保存法(=帳簿・書類を電子データで保存することを定めた法律)の中では「任意」の制度ですが、活用することで書類の保管スペース削減・検索性向上・経理業務の効率化が実現できます。

スキャナ保存の対象書類

対象書類 説明
領収書・レシート 現金での支払いの領収書
紙の請求書(受取) 仕入れ先・外注先から郵送で届く請求書
納品書 商品・サービスの受け渡しを証明する書類
見積書(受取) 取引先から受け取った見積書
契約書 取引先と締結した紙の契約書
その他決算関係書類 株主総会議事録等(一部対象外あり)

スキャナ保存の要件を満たした保存体制を整えたい場合は、リーパル会計事務所が初期設定から運用ルールの策定まで一括サポートします。

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スキャナ保存の要件

要件1:解像度(画質)

こうした状況で、スキャンまたは撮影するデータは、A4以下の書類であれば200dpi以上のカラー(グレースケール可)が必要です。

現代のスマートフォンカメラは通常300〜400万画素以上であり、適切な環境(明るい場所・フラットな状態・手ブレなし)で撮影すれば200dpiの要件を十分に満たします。

要件2:タイムスタンプの付与

受領した書類についてはおおむね3営業日以内にタイムスタンプを付与するか、修正・削除の記録が残るシステムで保存する必要があります。

freee・マネーフォワードクラウドのアプリで撮影・保存した場合、サービス側がタイムスタンプ相当の処理を行うため、別途タイムスタンプサービスを契約する必要はありません。

要件3:入力者・確認者の情報

誰がスキャン・撮影・登録したかの記録が必要です。クラウド会計ソフトのアカウントでログインして操作することで、自動的にユーザー情報が記録されます。

要件4:訂正・削除の防止

保存後のデータが不正に改ざん・削除されないよう、修正・削除の記録が残るシステムを利用するか、削除できないシステムを使うことが必要です。

主要クラウド会計ソフトはこの要件を満たしています。

要件5:関連帳簿との相互確認

スキャナ保存した書類と関連する帳簿(仕訳帳)との対応関係を確認できることが必要です。クラウド会計ソフトで仕訳と書類を紐づけて保存することで自動的に対応できます。

スキャナ保存の実務手順

スマートフォン+クラウド会計ソフトアプリでの対応(推奨)

  1. 受領した書類をその場で撮影:明るい場所・フラットな状態で撮影
  2. freee/MFのアプリにアップロード:アプリ内でカテゴリ・金額を確認
  3. AI-OCR(=AIによる文字認識で領収書や請求書をデジタル化する仕組み)が自動読み取り:取引先・金額・日付を自動入力
  4. 仕訳に紐づけて保存:ソフト内に書類と仕訳を紐づけ保存
  5. 原本は廃棄可能:要件を満たした保存が完了したら紙を廃棄

オフィスのスキャナでの対応

  1. 郵送で届いた請求書・書類をスキャン(200dpi以上・カラー)
  2. PDF形式でクラウド会計ソフトにアップロード
  3. 3営業日以内に保存完了

スキャナ保存でよくある疑問

スマートフォンの撮影で大丈夫か?

はい、大丈夫です。2022年の改正でスキャナ要件が緩和され、スマートフォンによる撮影がスキャナと同等に認められています。ただし解像度200dpi以上の画質であることが必要です。

レシートが熱転写式で白くなっている場合は?

熱転写式レシートは時間が経つと印字が消えるため、できるだけ早く撮影・保存することを推奨します。撮影時点で読み取れる状態であれば要件を満たします。

外食のレシートも保存が必要か?

事業の経費として計上する取引であれば、領収書・レシートのスキャナ保存が適用できます。交際費・会議費として計上する場合は保存が重要です。

スキャナ保存に関するよくある疑問について、リーパル会計事務所が個別にお答えします。実務上の判断に迷う場合はお気軽にご相談ください。

スキャナ保存のメリットとデメリット

メリット デメリット
紙の原本が廃棄できる 要件を満たした保存作業が必要
書類保管スペースが不要になる 画質・タイムスタンプ要件への対応が必要
書類の検索が容易になる 要件を満たさないと原本廃棄できない
出張中・在宅でも処理可能 導入初期に運用ルール策定が必要

AI-OCR(=AIによる文字認識で領収書や請求書をデジタル化する仕組み)を活用したスキャナ保存の高精度化

リーパル会計事務所では、Geminiと連携したAI-OCR(=AIによる文字認識で領収書や請求書をデジタル化する仕組み)による高精度なスキャナ保存サービスを提供しています。

撮影品質が低い場合でも、AI補正によって読み取り精度を向上させることができます。また読み取り内容の自動チェックにより、金額誤りや取引先名の誤認識を早期に発見します。

リーパル会計事務所のサポート

リーパル会計事務所では、電帳法のスキャナ保存を含む経理ペーパーレス化支援を提供しています。freee・マネーフォワードクラウドの書類保存機能の設定から、AI-OCR活用による高精度処理まで一貫してサポートします。

外部参考:国税庁 電子帳簿保存法関係(スキャナ保存一問一答)

よくある質問(FAQ)

Q. スキャナ保存の要件を満たしていない場合、紙を廃棄したらどうなりますか?
要件を満たさない場合にスキャナ保存と認められず、紙の原本が保存されていないと帳簿の信頼性が問われる可能性があります。要件確認後に廃棄することを推奨します。

Q. freee/MFのアプリで撮影したら自動的にスキャナ保存の要件を満たしますか?
多くの場合はい。ただし解像度(200dpi以上)・タイムスタンプ要件をサービスが満たしているか事前に確認してください。主要サービスは対応済みです。

Q. スキャナ保存した書類の保存期間はどのくらいですか?
法人は7年(欠損金がある場合は10年)、個人事業主は5〜7年です。クラウド会計ソフト内に保存することで保存期間の管理が楽になります。

Q. 取引先への請求書(自社発行)もスキャナ保存が必要ですか?
自社が電子的に発行した請求書は「電子帳簿等保存」の区分で扱われます。スキャナ保存は受け取った書類(紙)に適用される制度です。

Q. スキャナ保存した書類は税務調査で提示できますか?
はい、要件を満たした形でクラウド会計ソフト内に保存された書類は、画面表示または印刷で税務調査時に提示できます。

まとめ

電子帳簿保存法のスキャナ保存を活用することで、紙の原本廃棄・書類保管スペースの解放・検索性の向上が実現できます。スマートフォン撮影+クラウド会計ソフトの組み合わせで、専門知識がなくても要件を満たした対応が可能です。

リーパル会計事務所では無料相談でスキャナ保存への対応支援を承っています。

リーパル会計事務所はfreee・マネーフォワード両対応の認定アドバイザーとして、クラウド会計の導入支援から経理BPO(=経理業務を外部に委託して効率化するサービス)、月次レビュー、税務顧問までをワンストップで提供しています。経理担当者の採用・育成コストと比較しても、外部の専門家を活用する選択肢にはコストパフォーマンスの優位性があります。「最初から正しく設計したい」という経営者の方は、まずはフラットな状態でお聞かせください。

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リーパル会計事務所では、制度対応と業務効率化を一体で設計するご提案を行っています。まずはフラットな状態でお聞かせください。

監修:鳥羽 卓朗(公認会計士・税理士)
リーパル会計事務所 代表。クラウド会計支援1,000社超。freee・マネーフォワードクラウド認定アドバイザー。

最終更新日:2026年4月21日

参考資料

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