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マネーフォワードクラウド会計の使い方ガイド|初期設定から決算までの全手順

IT・クラウド会計
マネーフォワードクラウド会計の使い方ガイド|初期設定から決算までの全手順

マネーフォワードクラウド会計を導入したものの、「どこから設定すればよいかわからない」「銀行連携はできたが仕訳が正しいかどうか不安」という声をよく耳にします。機能が豊富だからこそ、最初の一歩でつまずく方も少なくありません。

本記事では、リーパル会計事務所が1,000社超のクラウド会計導入支援を通じて培ったノウハウをもとに、マネーフォワードクラウド会計の初期設定から月次経理・年次決算まで、実務で使える手順を体系的に解説します。

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マネーフォワードクラウド会計の特徴と強み

複式簿記(=取引を借方・貸方の両面から記録する帳簿方式)に近い設計思想

マネーフォワードクラウド会計は、会計の基本である複式簿記の概念に近い設計になっています。借方・貸方の概念を残しながらも、銀行口座や決済サービスとの自動連携によって仕訳の大半を自動化できる点が最大の強みです。

freeeが「仕訳を見せない」設計を採用しているのに対し、マネーフォワードクラウドは仕訳帳・総勘定元帳を明示的に管理できるため、既存の経理担当者や顧問税理士との連携がスムーズです。会計ソフトの知識がある方ほど使いやすいと感じる設計です。

バックオフィス統合の強み

マネーフォワードクラウドシリーズは、会計以外にも給与計算・経費精算・請求書・勤怠管理など多数のサービスを提供しています。これらを連携させることで、経費精算の申請から仕訳計上まで自動化でき、経理業務全体の効率化が実現します。

機能 対応サービス
会計・確定申告 マネーフォワードクラウド会計
給与計算 マネーフォワードクラウド給与
経費精算 マネーフォワードクラウド経費
請求書発行 マネーフォワードクラウド請求書
勤怠管理 マネーフォワードクラウド勤怠
契約管理 マネーフォワードクラウド契約

初期設定を5ステップで完了する方法

ステップ1:事業者情報の登録

ログイン後、まず「設定」メニューから「事業者情報」を開き、以下の情報を正確に入力します。

  • 事業者名・代表者名
  • 所在地・電話番号
  • 会計年度の開始月(法人は事業年度開始月、個人事業主は1月)
  • 消費税の申告方式(課税事業者か免税事業者か)
  • 消費税の計算方式(一般課税か簡易課税か)

消費税の設定は後から変更すると仕訳への影響が大きいため、税理士と確認したうえで設定することをお勧めします。

ステップ2:勘定科目・補助科目のカスタマイズ

マネーフォワードクラウド会計では、デフォルトの勘定科目に加えて独自の補助科目を設定できます。たとえば「売掛金」の補助科目として主要取引先ごとの名称を登録しておけば、得意先別の売掛金残高をリアルタイムで確認できます。

業種や取引の実態に合わせて科目体系を整えることが、後の月次管理を楽にするポイントです。初期設定の段階で以下を検討してください。

  • 会社固有の費用科目の追加(例:「システム利用料」を「通信費」の補助科目に設定)
  • 不要な科目の非表示化(一覧がすっきりし、入力ミスが減ります)
  • 消費税区分のデフォルト値の設定

ステップ3:銀行口座・クレジットカードの連携

マネーフォワードクラウドの最大の強みが、金融機関との自動連携です。対応金融機関は2,600以上に及び、主要な地方銀行・信用金庫にも対応しています。

連携手順は「口座」メニューから「口座を追加」を選択し、金融機関名を検索して認証情報を入力するだけです。一度設定すれば、入出金データは自動で取得され、仕訳候補として表示されます。

連携時の注意点:

  • 法人口座と個人口座を混在させない
  • クレジットカードは引き落とし口座との二重計上に注意
  • ネット銀行は法人口座と代表者個人口座を別々に登録する

初期設定の精度が、その後の月次経理の手間を大きく左右します。リーパル会計事務所では、MFクラウドの初期設計(事業所設定・消費税・補助科目・口座連携)を税理士が確認するサービスをご提供しています。最初に正しく設計することで、後の修正コストを大幅に削減できます。

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日常の経理業務の進め方

自動仕訳(=銀行口座やクレジットカードの取引データから勘定科目を自動推定する機能)の確認と修正

銀行・カードの明細が取得されると、「入出金明細」に一覧が表示されます。過去の仕訳パターンを学習しているため、多くの取引は自動的に勘定科目が提案されます。

毎週または毎月、以下の順序で仕訳を確認・確定してください。

  1. 「未処理」タブを開き、自動提案された仕訳を確認
  2. 科目・税区分が正しければ「確定」をクリック
  3. 誤りがある場合は科目や摘要を修正してから確定
  4. 自動提案が出ない取引は手動で仕訳を入力

仕訳を確定するほどAIの学習精度が高まり、翌月以降の自動仕訳(=銀行口座やクレジットカードの取引データから勘定科目を自動推定する機能)率が上がります。

手動仕訳の入力方法

売掛金の回収や棚卸など、銀行明細に現れない取引は手動で仕訳を入力します。「仕訳帳」→「仕訳を追加」から、日付・借方科目・貸方科目・金額・摘要を入力します。

複合仕訳(借方または貸方が複数行にわたる取引)も対応しており、給与支払いのように複数の相手科目が発生するケースも正確に記録できます。

月次締めの流れ

月末になったら以下の手順で月次を締めます。

  1. 未処理の入出金明細をすべて仕訳確定
  2. 残高試算表で主要科目の残高を確認
  3. 売掛金・買掛金の月末残高を補助元帳と照合
  4. 現金過不足がないか現金出納帳を確認
  5. 問題なければ「月次締め」を実行(任意機能)

月次締め機能を使うと、過去月の仕訳の誤修正を防ぐロック機能が働きます。会計事務所との連携をスムーズにするためにも、月次締めを習慣化することをお勧めします。

月次締めの習慣化と自動仕訳の確定率を上げることが、年間を通じた経理効率の鍵です。「自動仕訳の精度が上がらない」「月次で締めるタイミングがわからない」という場合は、リーパル会計事務所が月次レビューで帳簿の精度をサポートします。

決算処理を5ステップで完了する手順

決算整理仕訳の入力

事業年度末には、月次業務に加えて以下の決算整理仕訳が必要です。

  • 減価償却費の計上(固定資産台帳から自動計算可能)
  • 棚卸資産の期末評価
  • 未払費用・前払費用の計上
  • 貸倒引当金の設定(法定繰入率または個別評価)
  • 法人税等の未払計上

マネーフォワードクラウド会計には固定資産管理機能が付属しており、減価償却(=固定資産の取得費を耐用年数に応じて費用配分する会計処理)の計算と仕訳計上を自動化できます。固定資産を購入したタイミングで台帳に登録しておけば、期末に減価償却費を自動計上できます。

決算書・税務申告書の出力

すべての仕訳が確定したら、「レポート」メニューから以下の書類を出力できます。

  • 貸借対照表(B/S)
  • 損益計算書(P/L)
  • 製造原価報告書(製造業の場合)
  • 総勘定元帳・補助元帳
  • 試算表(月次・年次)

これらのデータは顧問税理士に共有することで、法人税申告書の作成に活用できます。税理士とのデータ共有は「会計事務所連携」機能を使えば、事務所側からリアルタイムで帳簿を確認・修正できます。

決算処理の流れや税理士への連携方法について詳しく相談したい場合は、リーパル会計事務所がMFクラウド公認アドバイザーとして初期設定から決算対応まで一貫サポートします。

リーパル会計事務所のMFクラウド導入支援

リーパル会計事務所はマネーフォワードクラウドの公認アドバイザーとして、クラウド会計導入支援を1,000社超に提供してきました。初期設定の代行から、月次レビュー・決算対応まで一貫してサポートします。

「自分でやってみたが仕訳が正しいか不安」「税理士と連携しながら経理を効率化したい」という方は、ぜひお気軽にご相談ください。

参考:マネーフォワードクラウド会計 公式ヘルプセンター

MFクラウド会計導入前の判断基準:業種・規模別おすすめプラン

事業者タイプ 推奨プラン 理由 月額(年払い・税抜)
副業・フリーランス(売上300万円未満) パーソナルミニ 確定申告対応で最小コスト 900円
個人事業主(本業・売上1,000万円以下) パーソナル 仕訳数無制限・消費税申告対応 1,280円
小規模法人(従業員5名以下) スモールビジネス 部門管理・法人機能あり 4,480円〜
中規模法人(従業員10〜50名) ビジネス 監査ログ・権限設定・仕訳数無制限 6,480円〜

※2026年9月時点の参考価格(税抜・年払時の月額)。詳細はマネーフォワードクラウド公式サイトでご確認ください。

初期設定完了チェックリスト(最初の1か月で揃えるべき項目)

設定項目 確認内容 重要度
事業者情報・会計年度 事業年度の開始月・決算月が正確か 必須
消費税設定 課税事業者か免税事業者か・計算方式(一般/簡易) 必須
主要金融機関の連携 売上・仕入の主要口座が自動連携されているか 必須
補助科目の設定 主要取引先・費用科目の補助科目が設定されているか 高
顧問税理士の招待 会計事務所連携機能で権限設定済みか 高
固定資産台帳の登録 10万円以上の資産が台帳に登録されているか 中

よくある質問

Q. マネーフォワードクラウド会計は個人事業主でも使えますか?

はい、個人事業主向けのプランも提供されています。青色申告(=事前届出をしたうえで複式簿記で帳簿をつける制度)に対応しており、確定申告書類の作成まで対応しています。本記事で解説した手順は個人事業主の方にも基本的に同様に適用できます。

Q. 銀行口座を連携すると、過去の取引も取り込まれますか?

金融機関によって異なりますが、多くの場合は直近60〜90日分の取引データが自動取得されます。それ以前のデータはCSVインポートで取り込む必要があります。

Q. 税理士と帳簿を共有するにはどうすればよいですか?

「会計事務所連携」機能を使うと、税理士側からリアルタイムで帳簿を閲覧・修正できます。メールで招待するだけで設定でき、権限レベル(閲覧のみ・編集可能など)も指定できます。

Q. 消費税の申告にも対応していますか?

はい、一般課税・簡易課税の両方に対応しています。仕訳入力時に消費税区分を正しく設定しておけば、消費税申告書の自動作成が可能です。

Q. データのバックアップはどのように行いますか?

マネーフォワードクラウドはクラウド上でデータを管理しており、自動でバックアップされます。また、仕訳データをCSV形式でエクスポートすることもできるため、ローカルへのバックアップも可能です。

まとめ

マネーフォワードクラウド会計は、複式簿記の枠組みを残しつつ自動連携と学習機能で日常仕訳の大半を効率化できる設計になっています。初期設定(事業所・消費税・勘定科目・補助科目・口座連携)を最初の1か月で揃えれば、月次決算のスピードと精度が大きく変わります。

ただし、消費税区分の判定や決算整理仕訳、税効果会計の取り扱いなど専門知識が必要な領域は、ツールだけでカバーできません。リーパル会計事務所はMFクラウド公認アドバイザーとして、初期設定支援から月次レビュー、決算・申告までを一気通貫でご提供しています。リーパル会計事務所では、MFクラウド公認アドバイザーとして初期設定支援から月次レビュー・決算・申告までを一気通貫でご提供しています。1,100社以上の関与実績をもとに、「MFクラウドの設計を一緒に整えたい」「期中の運用が安定しないので相談したい」という経理責任者・経営者の方の初回無料相談をお受けしています。あなたの帳簿を、税務調査にも耐える正確な状態に整えます。

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結論:MFクラウドは「複式簿記を活かす設計」が向く法人に最適

マネーフォワードクラウド会計の真価は、簿記の知識を持つ経理担当者・税理士が複式簿記のロジックでデータを扱える点にあります。仕訳辞書や補助科目を活用することで、業種特性に合わせた帳簿構造を作り込めるため、月次・年次の分析にも耐える設計が可能です。

リーパル会計事務所では、MFクラウドの初期設計から月次レビュー・決算まで、複式簿記前提の運用を活かしたご支援をしています。「弥生・他クラウドからMFへ移行したい」「会計事務所と二人三脚で運用を磨きたい」という法人様は、初回無料相談で現状の運用設計をお聞かせください。

参考資料

監修者: 鳥羽 卓朗(公認会計士・税理士)
リーパル会計事務所 代表。PwCあらた有限責任監査法人出身。マネーフォワードクラウド公認アドバイザー・freee認定アドバイザーを持ち、クラウド会計の初期設計から決算・月次レビューまでを専門とする。

最終更新日: 2026年5月2日

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